■支援プロジェクトNO.6【がん患者支援プロジェクト】 NO.6「やはり他人事?」 皆様、『第3次対がん10ヵ年戦略』と聞いて何を思われますか? 我が国は、1984年からがんに対する「戦略」を三度、政策として立案してきました。 2004年からこの『第3次対がん10ヵ年戦略』が始まり、1年が経過しました。 私はまず、10年?ここに疑問を感じます。 1年 2年 7年 10年 20年 人それぞれ希望する実行・実現希望年数の違いはあるでしょう。 国が実現させようとしている年数は10年。 さてガンに対する考え方“ものさし”となる年数はあるのでしょうか? がん患者や家族、医師、医療関係者の“ものさし”は・・・・? そうです『5年生存率』だと私は思います。 患者や家族が頑張る目標となる年数はこの「5年」なんです。 私の『5年生存率』は13%です。 何とかこの13%に入る為に、日々、身体に良いことを考えてあれだめ、これだめ、良いと言われるものは全てやる、先生の公演があると聞けば「希望」を持つために駆けつける。 皆さんも同じ事を考えて実行・努力されていると思います。 5年乗り越えれば・・・と希望を持ち日々暮らしているのです。 我が国は「10年」という“ものさし”で考えています。 病院仲間が言っています。 「10年!とっくに死んじまっているよ!」 どうして我が国は5年という単位で考えられなかったのでしょう。 患者不在の計画だからではないでしょうか? 患者も、考えないで声もださなかったのかも知れません。 いえ、だせなかった・・・とおもいます。 国は患者に対する気配りも出来ないのです。 役人は「省庁が考えることは絶対だ!」という驕りではないでしょうか。 「全体は10年計画でも 3年でここまで、5年でここまで、そして10年でこんなに良くなるのです。」と段階的にでも計画をアピールできないのでしょうか? 「よし、国も頑張っているんだ。3年後にはこれが実現して、5年後には、こんな治療が開発される、頑張ろう。」 と患者は「夢」を持ち5年という「ものさし」にチャレンジしていくのです。 あまりにも「思いやり」のない国に呆れてしまいます。 「人」 対 「人」 ではできるのに 身内には過ぎるぐらいできるのに 何故 「行政」 は 「患者」にできないのか? それは所詮、他人事という意識があるからだと私は思います。 ここから変えなければいけないと思うと途方に暮れてしまいます。 民は国のため 国は民のため にあるのだ! シュウ 【 2005.10.21 shu 】 戻る |